玄米の進化形「寝かせ玄米」
突然ですが、お米・・・というより玄米ってすごいですよね。
2週間ほど前、左太ももの付け根あたりに突然謎の湿疹が出来、その直前の食生活が乱れに乱れていたこと、実母特製のお菓子を大量に食べてしまったことから、白砂糖の過剰摂取による低血糖からのアレルギー症状を疑っていたので、
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食生活のどこを改善したらどれくらいで消えるか実験してみても面白いな、なんて思っていたんですけど、こんなの二言目には「病院に行ったら?」と言う旦那にバレたら診察受けるまでごちゃごちゃ言われそうで、なにやらめんどくさいことになりそう。汗
でも、目に見える症状は、内臓に負担がかかっていますよという身体からのお知らせだったりするんですよね。
東洋医学では、アレルギー症状が出る「皮膚」「気管」「鼻」は、すべて「肺」の管轄であり、肺の裏は「大腸」で、肺と腸は密接な関係があると考えます。それ故、腸を整えることが、アトピー性皮膚炎を根本から治すためには非常に重要になってきます。
腸粘膜が弱いと、きちんとアミノ酸に分解されていない「未消化のタンパク質」が腸粘膜から体内に入ってきてしまいます。そこで体は内臓を守るため「自分ではない異種タンパク」を皮膚から捨てようとします。その結果皮膚に炎症症状が起こります。
私自身は、アトピー性皮膚炎ではありませんが、謎の湿疹が出始めた前後から咳も出ています。
もともと気管支が弱く子どもの頃は小児ぜんそくでしたが、アレルギー症状が皮膚ではなく、気管の方に出ていただけなのかもしれません。
ひょっとすると、これはあれを試すいい機会かもと、ずっと気になっていた「寝かせ玄米」にチャレンジしてみました。
「寝かせ玄米」とは玄米を小豆と少量の塩で炊き、3日以上保温し続けることで、酵素の働きを活性化させてからいただくというもの。
今までずっと気になりつつも、炊飯器を3日以上も占領されることから試す気もなかった寝かせ玄米。
ということですが、大人でも胃腸の弱い方には負担が大きい玄米ご飯。
体質によっては玄米のみならず分つき米でもダメな方もいらっしゃいますよね。
たとえ、寝かせてあるとはいえ、常食は子どもの胃腸に負担が大きいかなとも思えたのです。
だけど、寝かせ玄米を食べた人の話を見聞きすると、腸内環境がよくなるおかげかまずは肌がキレイになるという話が多数あって、
湿疹もキレイになるかも。
子どもたちには圧力鍋で白米(分つき米)を炊こう。
ということで寝かせ玄米を試してみることにしました。
私は3日も置いておくのもめんどくさいし、寝かせる前も玄米は玄米。
白米よりは健康効果が期待できるでしょ?と初日から食べていますが、たしかに保温後3日目から明らかに食感が変わります。
そして、前述の謎の湿疹は玄米食を始めた翌日から消え始め、この記事を書いている段階で湿疹発生から10日ほど経ちますが、今ではほとんど見られなくなりました。
今まで「人参りんごジュース」や「生姜紅茶」など、いろいろな食事改善法を試してみたことはあるけれど、こんなに早く効果が出たのは初めてです。
人間の身体にはホメオスタシスといって、環境の変化にかかわらず身体の状態を一定に保とうとする働きがあるのはよく聞く話ですよね。
(出典:ホメオスタシスとは 恒常性の仕組み)
外気温の寒暖に係わらず体温は一定に保たれている、などはよく言われるたとえ。
ですから、環境に急激に変化があると元に戻ろうとするチカラも急激に働くようです。
宝くじで高額当選すると、その後悲惨な末路を向かえる人が多い、なんていうのもホメオスタシスの一つですよね。
急に多額の現金が手に入ることで、日常生活や精神面に著しい変化が起きてしまい、それを元に戻そうとするチカラが働くのではないかなと思います。
なので、私の湿疹も白砂糖の過剰摂取により引き起こされた急性のアレルギー反応だったため、症状が治まったのも早かったのかもしれません。
それはそうと、素晴らしいのは寝かせ玄米のデトックス効果。
といっても、同じようなタイミングで、赤ちゃんの世話に手がかかりお休み気味だった甘酒・塩麹・醤油麹などの発酵調味料の常用を再開したりもしているので、それらの相乗効果もあるかもしれませんが、もともと便秘気味だった私が毎日大量のお通じがあるのは、やはり寝かせ玄米のおかげかなとも思ったりもしています。
玄米は嫌いではないけれど、白米か玄米かどちらが好きかと聞かれたら、やっぱり白米の方が好きな私。
だけど、この寝かせ玄米は食感がもちもちしていて、とても美味しく、毎日食べても飽きません。おかずがいらないくらい。
なので、私は、寝かせ玄米は玄米の進化形だと思っています。
これなら、マクロビオティックの7号食もなんなくクリアできそうですよね。
寝かせ玄米にはあずきを使うレシピがほとんどなので、厳密には7号食といえないのかもしれませんが。
それはそうと、哲学はあまり詳しくありませんが、ヘーゲルの弁証法に「物事はらせん状に発展していく」というのがあるみたいです。
それは、世の中の物事は、直線的な発展をするのではなく、あたかも「螺旋階段」を登るように発展するという法則である。
すなわち、螺旋階段を登る人物を、横から見ていると、上に登っていき、発展しているように見えるが、上から見ていると、螺旋階段を一周回り、元の位置に戻ってくる。過去への回帰と古き価値の復活が起こるのである。ただし、そのとき、この人物は、かならず一段、高い位置に登っている。
(中略)
例えば、いま、ネット革命によって世界中に広がっている「オークション」(競り)という購買方式。これは、昔、世界中の市場(いちば)の片隅に存在していた。しかし、効率化と合理化を追求する資本主義の発展の中で、統一価格での商品販売が主流となり、この方式は、ひとたび市場から姿を消していった。それが、ネット革命によって復活してきたのである。それも、単なる復活ではない。かつては数百人相手にしかできなかった競りが、いまでは、数百万人相手にできるようになったのである。
これは、日本の和食文化にしても同じ事が言えそうです。
昔はどこの家庭も主食は米、それも玄米でした。
だけど、第二次世界大戦後、急速に食の欧米化が進み、パン、パスタ、ラーメンなどの小麦食が主流となり、米の消費率が落ち込んだと言うことで問題にもなっていますよね。
それが今、米食文化が見直されて前述の「寝かせ玄米」だったり、米粉を使った食材などが次々と出てきていていますが、これも
古く懐かしい文明の世界観が、新たな価値を伴って、復活してくる。
ということではないでしょうか。
米粉も上新粉や白玉粉は以前からありましたが、今は、パン作りに適した米粉として製菓用米粉なんてのも出てきますよね。
これらも上手に活用しつつ、現代日本人のライフスタイルにも合った米食ライフを楽しみたいものです。
私は日本人の身体にはやはり小麦食より米食の方があっていると思っていますし、道徳観の高さ・勤勉性・他のものを受け入れ統合し、よりよいものへと変容させていく、といった精神性は米食文化によりもたらされたと考えていますが、それについては自分の中でようやくまとまりつつありますので、また次回以降、述べていきたいと思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。