身体に優しいパンとスイーツ

身体に優しいパンとスイーツ

米粉や希少糖を使って美味しいパンやスイーツが作れるか実験中

糖質制限するなら必須の【希少糖】って本当に安全なの?

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ども~。佑香です。

 

多くの女子がそうであるように甘~いスイーツが大好きな私。

あ、最近では「スイーツ男子」というように男性でもスイーツが好きな方は多いですよね。

我が家の旦那さんもスイーツは好きな方で、休日にはたまに家族でシュークリームをほうばったりもしてました。

 

あ、たまにですよ。

毎週末じゃなかったですよ~!

 

だけど、今年の5月くらいから私がグルテンフリーを始めたことによって、身体の感覚に敏感になったせいか、年齢のせいか、育児疲れのせいかはわかりませんが、糖質が多いものをいただくと血糖値が上がるような感覚がするような気がしてきたんですよね~。

 

血糖値が上がる感覚?

何言ってるか、よくわかんないですよね~。

 

具体的には

  • やたら眠くなる。特に食後。昼寝は必須。
  • 急にやる気がなくなる。特に晩ご飯の準備がしたくない。
  • イライラして子ども(特に長男)に当たってしまう。
  • 偏頭痛がする。鈍器で殴られたような感覚がする。

特にアイスとか糖質の多いものをいただくとほんとヤバい。

 

だったらスイーツ食べるの止めたらどうなんですか~といった話なんですけど、最近、暑くなってきたからかやっぱり食べたいじゃないですか~。

ひんやり美味しい冷たいアイス。

  

作るのが好きな私は自分で作ったりもしてるんですけど、だからこそはっきりわかるアイスに含まれる糖質の多さ。

 

かといえ、市販の糖質オフ系のアイスだとなんとなく添加物たっぷりで身体に優しくなさそうだし、スイーツ専門店のアイスだとたまにならいいけど、毎日続くのはお財布にちょっと優しくない・・・しかも糖質がたっぷりのような気がする。

 

うーん。どうしたもんだろう。。。

でも、やっぱり暑い日にはアイスくらい食べたい!

 

そのとき、たまたま目にした、希少糖という言葉。

そうか!

お砂糖を希少糖に置き換えればいいのか!

  

だけど、希少糖って存在は知っていたけど、使うのにずっと躊躇してたんです。

だって、胃や腸で吸収されないということは生物にとって物質としては不要ってことじゃないですか?

なのに甘いということは、脳は欲しているというこですよね?

 

なんか矛盾してない? 意味わかんない~、とずっと思ってたんですよ。

 

一番気になるのが希少糖の安全性。

逆に言うと希少糖が安全ってことがわかれば、安心して利用できるようになりますよね。

 

なので、希少糖って本当に安全なのか、検証してみることにしました。

 

希少糖ってそもそも何?

さっきから希少糖、希少糖、って言ってるけれど、そもそも希少糖って何なのさ~と思われたそこのあなた。

 

うんうん。わかる、わかりますよ~。

希少糖ってあんまり聞き慣れた言葉ではないですものね。

 

食品を甘くするものといえば、ぱっと思いつくのはやっぱりお砂糖類ではないでしょうか。

それでも白砂糖やら黒砂糖やらきび糖やらいろいろあって、砂糖だけでもたくさんあるのにさらに希少糖なんて言わちゃった日には、訳わかんなくなりますよね。

 

希少糖とは

希少糖とはその名の通り、自然界に存在の少ない単糖(糖の最小単位)などのことを言います。

英語では rare sugar 

そのまんまですよね。

 

自然界での存在量をモデル的に表わしたイメージ図がありました。

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(出典:一般社団法人 希少糖普及協会/レアシュガー

なんとなく、希少糖の自然界での存在の少なさが伝わりますでしょうか。

 

以下、Wikipediaよりちょっと引用させてもらうと、

希少糖(きしょうとう、rare sugar)とは、国際希少糖学会によって「自然界にその存在量が少ない単糖とその誘導体」と定義され[1]、単糖とその誘導体としての糖アルコールを加えると、60種類ほどになり、自然界に豊富に存在するD-グルコースD-マンノースなどを除いた単糖の大部分を占める。

希少糖の中で研究が進んでいるD-プシコースは、砂糖の7割程度の甘味がありながら、カロリーはほぼゼロ。さらに、「食後の血糖値上昇を緩やかにする」、「内臓脂肪の蓄積を抑える」といった研究結果が報告されている[2]。 希少糖の一つエリスリトールは、D-プシコース同様、砂糖の7割程度の甘味ながら血糖値を上昇させず、インスリンの分泌を誘導しない[3]

 

つまり、カロリーはゼロにもかかわらず、食後の血糖値の上昇が緩やか内臓脂肪が蓄積されにくいので、糖質制限中の方にはマストアイテム、ということなんですよね。

 

希少糖の種類

上記のイメージ図から見ても分かるとおり、数種類ある希少糖。

国際希少糖学会によると代表的なものは以下の7つだそうです。

 

有名どころはキシリトール

キシリトールはよく見聞きしますよね。

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(出典:「食物繊維プロジェクト」、仕掛人はキシリトール伝道師 - ビジネススタイル - nikkei BPnet

虫歯対策としてガムなどに含まれていますし、CMでもよく耳にするからご存じの方も多いのでは。

 

ダイエット甘味料などでよく使われるエリスリトール

エリスリトールって何じゃ?と思われても、ラカントSなら聞いたことありません?

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(出典:ラカントS|サラヤ株式会社 家庭用製品情報

ラカントSはエリスリトールと羅漢果(ラカンカ)という漢方でよく使われる植物の高純度エキスで出来た甘味料なんですけど、ラカントSなら一般のスーパーやドラッグストアなどのダイエット甘味料コーナーに置いてあるので、目にしたこともあるのでは。

ラカントとは?|製品情報|カロリー0の自然派甘味料『ラカントS』 公式サイト

エリスリトール100%のものは市販ではなかなか見たことがありませんが、Amazonや楽天なら入手できますよ~。

 

期待の新星、Dープシコース

ここ数年、ゼリーなどで「希少糖含有○○」と書かれているものに含まれているのはDープシコース

こういうのですね。

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(出典:希少糖と食品 | トピックス〜フード・ペプタイド 

スーパーなどで見たことありません?

希少糖というとこのD-プシコースのみのことを指す場合が多いのですが、当記事内では、希少糖という名称はキシリトールやエリスリトールも含めた広義の意味合いで使用します。

 

希少糖の安全性は?

希少糖の安全性が気になる理由

やっぱり過去に人工甘味料による健康被害があったからでしょうね。

列挙すると

  • チクロ・・・広く使われていたけれど、発がん性や奇形の子どもが産まれる作用が確認されたため、1969年に使用禁止
  • ズルチン・・・中毒事故が多発したこと、肝機能障害・発がん性が認められたため1969年に使用禁止
  • サッカリン・・・発がん性があると言われている。アメリカや中国では使用されているが、日本では使用が制限されている。

 

肝心の希少糖の安全性は?

いろいろ調べてみましたけど、現段階では希少糖は安全性が高く副作用等は認められてないようです。

まだ世に出回ってから比較的年数が浅いからかも知れません。

 

ただ、前述のチクロやズルチンにしたって、使用停止ですら1969年と50年近くも前の話。

時代としては、いわゆる高度経済成長期(1954年12月~1973年11月)のまっただ中ですよね。

 

食の安全性については、今ほど・・・というよりほとんど考慮されず、消費者の健康より企業の利潤が優先されてた時代。

そのような時代背景の中で開発された甘味料と現代の食の安全性について声高に言われている現代に開発された甘味料とは安全性という観点でも違ってくるのは当然と思ってしまうのは私だけでしょうか?

 

希少糖は人工甘味料と同じ? 

ただ、このようなご意見も。

希少糖について確実に言えることは何か?というと

・人間が消化・吸収できない糖質
・甘さは砂糖の7割くらい
・自然界にはほとんど存在しない

ということですね。これはもう人工甘味料と変わりません。

 

違う点があるとすれば「自然界にはほとんど存在しない」という点でしょう。人工甘味料は自然界には存在しませんが、希少糖は「自然界に少しはある」のですからね。これは結構重要な違いで、「自然界にも存在するから希少糖は安心ですよ!」なんてことが言えるわけです。

希少糖(プシコース)の原料は何なのか?危険な人工甘味料なの? | 腸内細菌の改善のカギは短鎖脂肪酸にアリ!

 

あー、これ、言いたいことわかりますけど、自然界に少しは存在する=安全、ではないんですよね。

だとしたら、トリカブトとかフグ毒のテトロドトキシンとかも「自然界に存在するから安全」になっちゃうので。

 

そうではなくて、希少糖も既存の食品に微量ながらも含まれていて、今までも摂取してきたから安全、という話なんですよね。

例えば、D-プシコースなんかでいうと、生の葡萄には含まれてないけど、レーズンには含まれているそうですよ。

甘くて身体に優しい希少糖含有シロップ「レアシュガースウィート」とは? : SHUN GATE

 

これなら私も納得です。

レーズンは一般的にもよく食べられてますものね。

パンや焼き菓子にも入ってることは多いです、シリアルなどに含まれていることも。

レーズンはドライフルーツの代表選手とも言えるのでは。

 

 

希少糖のデメリット

  • カロリーはゼロ
  • 食後の血糖値の上昇が緩やかで
  • 内臓脂肪が蓄積されにくい
  • しかも、安全性が高く副作用が認められていない

そんな一見、いいところづくめの希少糖。

希少糖のデメリットというかマイナスポイントはないんだろうかと思ったら、やっぱりありました。

 

希少糖のお値段が、砂糖類とくらべてものすごく高い!

ざっくりとですが、

  • ラカントS 800g  希望小売価格 2,700円
  • エリスリトール 1kg 希望小売価格 1,000円
  • てんさい糖700g 希望小売価格 540円

もちろん、楽天のスーパーセールとかAmazonプライムデーとか利用すればもっと安く手に入りますよ。

でも、ぱっと見ラカントやエリスリトールの方がてんさい糖より明らかに高いじゃないですか。

これ、白砂糖で比較したらもっと差がでると思います。

 

まとめ

健康への影響、安全性という面から見ると現段階ではとても優秀に見える希少糖。

だけど、コスパの面からみると希少糖はやっぱり砂糖類と比較してかなりお高いのが主婦としては痛いところ。

 

だけど、逆に希少糖にメリットしかないと「何か裏があるんじゃないか?」とつい考えてしまいがちなので、希少糖はコスパ的にはイマイチというデメリットがある分、安心して利用してもいいのかもしれません。

 

ということで、我が家では「ラカントS」「ラカントホワイト」「エリスリトール」あたりの使用は解禁することにしました。

 

もし、よかったら、参考にしてみてくださいね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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