アレルギー保持者にとって、米粉は小麦粉よりも安全なんだろうか?
ども~、佑香です。
今回はまず、私はこのブログを楽しみに読んでくださってるあなたに謝らなくてはなりません。。。
えっ、今、始めてきたんですけど~。
えぇ、そうかもしれないんですけど、それでもほんと申し訳ないです。。。
そもそも私の場合、止まらない咳の原因はグルテンでは?というところからグルテンフリーを始め、グルテンを避けることで咳がほとんど出なくなり、たまに食べたとしても一時的に咳は出ますが、すぐに止まるようになり、今のところ喘息状態にはならなくなりました。
まだ始めて3ヶ月ということもあって、正直なところ1年を経過しないとなんとも言えない部分もあるのですが、グルテンフリー自体は私には効果がありそうだし、これからも無理をしない程度にぼちぼちと続けるつもりでいました。
そんな私が大好きなパンやパンケーキを食べたい時などは小麦粉の代替品として米粉を多用。
誰かの参考になればと米粉パンや米粉クッキーなどのレシピはご紹介してきたし、これからもする予定でした。
だけど、ところがここに来て「アレルギー保持者にとって、米粉は小麦粉よりも安全なんだろうか?」という疑惑が私の中で持ち上がったんですよね。。。
自分好みの米粉クッキーを試行錯誤している、とかなんとか言ってた次の次のエントリでですよ???
自分で言うのも何ですけど、胡散臭いことこの上ない。笑
だけど、世の中、やってみないと気づかなかったこともありますものね。
て、自分に言い訳をしてるんですけど。。。
ということで、「アレルギー保持者にとって、米粉は小麦粉よりも安全なんだろうか?」、検証してみたいと思います。
かなり長くなってしまったんですけど、相変わらず引用が多く、大事なところは太字にしているので、そこだけでもお読みいただければ嬉しいです。
グルテンは本当に悪者なの?
古代小麦ならアレルギーが出ない?
事の発端は、グルテンフリーについていろいろ調べていたら、古代小麦ならアレルギーが出ないらしいという情報を見つけたからなんです。
小麦の害って実際どうなの?グルテンフリーその前に。品種改良をしない本物の小麦「古代小麦」を選ぶメリット。
小麦の栽培が始まったのは約1万年前と言われており、以後世界各国で主食として食べられてきました。
もし本当にグルテンがそんなに体に悪いものならもっと昔からグルテンフリー食が流行っていたでしょうし、小麦を使った食文化はここまで広まらなかったのでは?(中略)
現代の小麦を食べると体調が悪くなってしまう人におすすめなのが、品種改良をされていない古代小麦。
古代小麦は現代の小麦に比べ、全般的に消化が良く栄養豊富。
また、小麦アレルギーやグルテン不耐症、セリアック病の症状も出にくいと言われています。
日本でも地域によっては小麦が主食だった
また、私自身は米所の1つでもある北陸生まれの北陸育ち。
だから、当たり前のように米を主食として生きてきたし、米が主食じゃないだなんて発想すらなかったけれど、どうやら日本でも小麦を主食としてきた地域もあるみたいです。
うちの93歳のおばあちゃんもひいばあちゃんもそのまたひいばあちゃんも、みんな小麦粉(その土地で採れる地粉)で生きてきました。
なぜなら信州・甲州は米があまり採れないから、米は高級品で、庶民はほうとう、毎日ほうとう、朝も昼も夜もほうとう、ほうとう。笑小麦粉が主食。たまに米を食べられる日があっても、麦を大量に混ぜた「麦ごはん」やひえや粟(あわ)。武田信玄の時代から続くと言われるほうとう文化。若杉友子おばあちゃんも自家製味噌と大量の根菜で煮込んだほうとうがご馳走と言っています。そして長寿。90過ぎても足腰丈夫。言葉もはっきりハキハキ。グルテンフリーって何? (笑)「米なんて普段なかなか食えんかったさ。」ってぐらい。味噌と根菜と地粉っていう、何百年も昔から変わらない食べもので、これさえあれば食いつないでいけた長寿食だそうです。
私の母の出身は香川県。
香川と言えば・・・そう。うどん県!
て、うどん県って聞いたことありますよね???
うどんと言えば、私が知らないだけかもしれないけれど、うどんを食べ過ぎてアレルギーを発症した、なんて話、聞いたことはなかったし、グルテンフリーをしつつも、うどんもそうめんも食べちゃいけないの?と疑問に思っていたことも事実です。
アレルギーの原因はグルテンではない
前述の2つの記事によるとどうやら小麦による体調不良の原因はグルテンではなく、小麦の品質改良による品質の低下と必要以上に使われる農薬などが人体にとって悪さをしているようです。
最近では、「グルテンそのものではなく、現代の小麦の品質の低下が様々な不調を引き起こすのではないか」と言われています。
小麦の害って実際どうなの?グルテンフリーその前に。品種改良をしない本物の小麦「古代小麦」を選ぶメリット。
輸入小麦というのは、小麦の種に遺伝子操作をし、虫が寄ったらコロリと死ぬように、何世代も品種改良を重ね、農薬・化学肥料・除草剤漬け、石臼挽きなんてせず、高温で精白してしまうし、白くするために漂白をする、虫除けに殺虫剤を撒く、最後に輸入するときに防カビ剤を撒く。通称「バルサン室」という部屋を通って。グルテンには、小麦粉の品種に問題があるのでは?実際、品種改良された小麦に使用されるラウンドアップ(グリホサート)という危険な除草剤は、腸に細かな穴を開けるリーキーガットを引き起こす。これらが、グルテン・アレルギーの主犯格の一人ではないかと言われています。【小麦にかけられる除草剤グリホサートの増加と、グルテン過敏症の増加の関係性】
もちろん、これらの記事を鵜呑みにするつもりもありませんが、例えばクックパッドなどのレシピサイトで小麦アレルギーの方が「古代小麦なら症状が出ないので安心して食べられます」と古代小麦を使ったパンのレシピを掲載されてたりするんですよね。
そういうのを見つけてしまうと、グルテンアレルギーはグルテンが悪いわけではない、小麦の過度の品種改良&必要以上の農薬が原因ではないかと私も思ってしまうんです。
米粉の安全性について検証してみる
米にもアレルギーが発症する人たちがいた
調べてみたらやっぱりありました。
米アレルギー。
しかも、米でアレルギーを発症される方は40万人にも及ぶのだとか。
そして、米アレルギーの原因もやはり残農薬・品種改良と言われているようです。
【米アレルギー】お米の品種改良が原因!症状や対策・代替食品とおすすめのお米は? | TOMOIKUセンスのいい健康ロハス生活
今後、米アレルギーも増えていきそうですよね。。。
現在、流通されている米粉の全てがそうだとは言いませんが、少なくとも私が利用してきた米粉は、品種や農薬の散布回数など、中身が全く見えないものを利用してきました。
もしかしたら、米としては流通できないクズ米を利用している可能性も否定できません。。。
そんな出所がよくわからない米粉を多用することは、身体にとって小麦を利用することより優しいことなのでしょうか?
もちろん、粉にする前の米の品種や産地、農薬の散布回数がはっきりしている米粉は安心して利用してもいいとも思っています。
白米には栄養素が含まれていない?
また、米粉を利用することに疑問が沸いたついでに、別の視点から見て小麦の代替品としての米粉を使うことの有益性についても検証してみました。
というのも、米粉って見てもらうとわかるんですけど、すっごく白いんですよね。
その白さが「これ、本当に多用してもいいん?」と気になってはいたんです。
「白い食品は美味しいけれど、栄養素が抜けていて身体にとってよくない」なんて聞いたことありません?
これも鵜呑みにするつもりはなかったんですけど、精白米と比べると玄米の方が栄養量は多いし、他の食材(例えば、胡麻とか、小麦とか)も未精製で黒っぽいのものの方がが栄養量が多いのは確かです。
(出典:玄米のカロリー・栄養価|寝かせ玄米くらぶ)
「白米は米偏に白と書いて粕となるから、粕を食べているようなものだよ。玄米の方が身体にいいよ」
なんてことも聞いたことがあるかもしれませんよね。
そして、嫌がる家族を横目に玄米ばかり炊いてた。。。
あ、これは数年前の私です。
玄米粉も危険
じゃあ、玄米粉ならいいんじゃない?
と思ったりしました?
実は、白米粉より玄米粉の方が人間の身体に悪影響をもたらす可能性があるんです。
それは発芽抑制因子アブシジン酸のミトコンドリア毒の問題。
アブシジン酸【abscisic acid(ABA)】はテルペノイドの構造をもつ植物ホルモンであり、発芽抑制因子として働き、植物の発芽を調節しています。
このABAは人体に対して毒作用がありますので、玄米など種ものを食べるとき、これを無毒化して食べる正しい知識がないと危険です。(中略)
自らをミトコンドリア博士と称する、元・東京大学医学部口腔外科教室講師、西原克成医博によれば玄米に含まれるABAはミトコンドリア毒(ミトコンドリアに悪影響を及ぼす毒)なので、玄米食には注意が必要であると警告されています。
(中略)
細胞内にあるミトコンドリアはエネルギー産生器官として体温を維持するなど、重要な役割を果たしており、悪影響を受けると低体温になり、不妊(0.5℃体温が下がると妊娠しなくなる)、ガン(低体温でガンは活性化する、言い換えるとガン細胞のミトコンドリアでは活性がいちじるしく低下している)、さらには全ての体内酵素の働きが鈍くなるという問題が起こります。免疫も低下します。
(中略)
煎るという方法でもアブシジン酸は不活化できます。ABAは200℃程度の加熱で失活します。
一時流行した「米ぬか健康法」は米ぬかを煎って食べていました。
シガリオのブラックジンガーやリブレフラワーも煎っていますので適切な処理をしていることになります。
ただし玄米を加熱することなく、ただ粉にしただけの玄米粉ではミトコンドリア毒の危険性は消えていません。
あなたの玄米の食べ方は間違っていませんか~健康にお米を食べるために~|オルター中京
だから、玄米そのもののも発芽するまで充分浸水させないと危険だし、市販の玄米粉も焙煎されているのか、ただ粉にしてるだけではないか、ということを確認しないとかえって危険なようです。
小麦粉の代替品として米粉を利用することについての結論
ということで、私は小麦粉の代用品としての米粉は多用しない方がいいのでは、という結論に達しました。
もちろん、小麦でアレルギーの人たちは米粉を利用するのは仕方がないことなのかもしれませんが、米は素直にご飯として美味しくいただく方が身体にとっても優しそうです。
でも、やっぱりパンやパンケーキ、焼き菓子類は大好きだし、つい食べたいって思っちゃうんですよね。。。
古代小麦&道産小麦という選択肢
品種改良がされていない古代小麦
そこで目を付けたのが古代小麦。
私自身もグルテンフリーを始めるまではその存在すら知らなかったんですけど、スペルト小麦という古代小麦があります。
スペルト小麦は、現在広く利用されているパン小麦(普通小麦)の原種にあたる古代穀物です。
(中略)
普通小麦の原種にあたるスペルト小麦は人工的な手がほとんど加わってないため、多くの特長があります。これら幾つかの特長は、自然から離れた日常生活を送っている現代人の健康を守るため有効に働くものと考えられています。
スペルト小麦を始め古代小麦は人工的な品種改良がほとんど行われていないため、アレルギーが発症しがたく(ヨーロッパの研究で小麦アレルギーを持っている人の85~90%はスペルト小麦だと発症しないようです)、市販の小麦粉よりも安全だと言えそうです。
また、栄養も市販の小麦粉より豊富みたいですね。
ただし、その分、ちょっとだけいいお値段がするので、嗜好品としてたまに楽しむ程度がお財布にも優しそうです。
国産小麦はアレルギーが発症しない?
そして、もう一つ気になったのが、北海道産小麦を始めとした国産小麦はどうなのか?ということ。
というのも、日本ではポストハーベストは禁止されていますよね。
なので、当然、ポストハーベスト農薬が使われている輸入小麦よりも使われていない国産小麦の方が安全だし、アレルギーの発症が少ないのでは?と考えてみたんです。
それで、いろいろ調べてみたんですけど、残念ながらはっきりとしたデータは見つけられませんでした。
ただ、前述のくみんちゅキッチンさんの記事からの引用ですが、
パンや麺を石臼挽きの北海道産の地粉に切り替えると、小麦アレルギーを発症しなくなる子が多い。(もちろんアレルゲンはそれだけが原因とは限らないですが、一つの要因ではあると思う。)
石臼挽きの北海道産小麦なら小麦アレルギーを発症しない子たちもいるみたいですね。
もちろん、具体的な数字が何一つないし、これだけで「はい。そうですか。やっぱり北海道産の小麦なら安心よね」なんて言えませんが、小麦粉の代用品として中身がよくわからない米粉を多用しつづけるよりも、国産小麦を利用していく方がまだいいような気もします。
まとめ
かなり長くなったんですけど、まとめますよ~。
- 小麦アレルギーの原因はグルテンではなく過度の品種改良と必要以上の農薬
- 同じことが米粉にも言えそう。
- だとしたら中身がわからないまま米粉を多用するのはある意味危険。
- パンや焼き菓子などが食べたくなったら古代小麦や国産小麦を使ったものをあくまで嗜好品としていただくのが良さそう。
私はこのような結論に達してしまいました。
小麦製品はあくまで嗜好品とかなんとかいいつつ、北海道産小麦を使ったパンは普段の朝食とかに食べてしまいそうだけど。。。
これを受けて、5月の初旬からぼちぼちと続けていたグルテンフリーもやめることにしました。
もちろん、完全にやめてしまう訳ではなくて、グルテンフリーといってたのをグルテンレスくらいにしようかなというレベル。
古代小麦にも国産小麦にもグルテン自体は含まれてますしね。
今までと変わりないじゃないかと言われたらそれまでなんですけど。。。
ということで、「アレルギー保持者にとって、米粉は小麦粉よりも安全なんだろうか?」
私の答えはNOです。
よくわからない米粉よりも、出所のはっきりしている古代小麦や国内小麦の方がまだマシ。
あー、でもね、米粉を全く食べないという訳でなくて、あくまで小麦粉の代替品として多用しないといったニュアンス。
例えば、アレルギーだから小麦を食べられない代わりに米粉を使う、のではなく、米粉は米粉で美味しくいただきたい、といった感じ。
だから、小麦粉パンケーキ、米粉パンケーキ。
小麦粉だからダメ、米粉だからマルではなくて、食べたいときに食べたい方をいただく。
そんな感じで伝わるでしょうか。。。
また、私はアレルギー保持者といっても、私が子どもの頃から母が食生活に気を配ってきてくれたのと私自身も食生活改善に興味があり実践してきたこともあってか、今ではかなりの軽度。
それもグルテン摂取に気を配るようになってからというもの、ほとんど出なくなりました。
やっぱり食生活に気を配るのはすごく大事。
また、グルテンフリーをしていたおかげで糖質制限にちょっと興味が出てきました。
糖質制限についてはまた後日改めるかもしれませんが、今後は
- スペルト小麦や国産小麦を使ったパンなどのレシピ
- 糖質制限スイーツのレシピ
をご紹介していこうと思っています。
あ、たまには米粉スイーツもまたご紹介するかも。
楽しみにしていてくださいね。
かなり長くなってしまいましたけど、最後までお読みいただき、ありがとうございました。