誰も知らなかった。日本を変える「夏の甘酒」の秘密はいかに?
ども~、ロングヘアーをバッサリ切ったら、長男に「ブルゾンちえみ」と言われた佑香です。
帰宅後、「うまいこと言うな~」と感心するうちの旦那。
きゃーーーーーっ。
そんなの知らねーよ、どうでもいいよーって、閉じてしまうのだけはやめてーーーーー。
ちゃんと役に立つ「かもしれない話」もしますから。
「かもしれない」なら知らんて?
いやいや、役に立ちますよ、きっと。
というのも、今日は8月5日ですよね。
8月5日といえば、8(はっ)5(こー)で「発酵の日」って知ってました?
私がそれを知ったのは実は昨日のこと。
だから、8月5日が「発酵の日」だって、知ってる人も少ないかな~と勝手な思い込み。笑
ね、ちょっとは役にだったでしょ。プチ雑学。
ということで、発酵つながりで今回は、甘酒の話をしま~す。
ちなみに、甘酒は酒粕甘酒と米麹甘酒の二種類あるんですけど、今回は米麹甘酒の話ですよ~。
「夏の甘酒」はいつから?
「甘酒は夏の季語」ってよく言いますよね。
暑気払いや夏バテ防止に夏こそ甘酒を飲みましょう、なんてよく言われてますし、スーパーなどでも各酒造メーカーの甘酒が「夏こそ甘酒」と言わんばかりに所狭しと並んでる感があります。
最近の甘酒はパッケージもかわいくて、見てるだけでも楽しいですよね。
(出典 左:YAMATO 玄米甘酒金沢 ヤマト醤油味噌 右:甘酒 - 福光屋)
でも、数年前までは甘酒はひな祭りの時に出てきたくらいで、今みたいに夏の甘酒だなんて、あまりなじみがなかったような気がします。
ということは、江戸時代には夏に飲まれていた甘酒が何らかの理由があって飲まれなくなり、近年になってまた夏に甘酒が飲まれるようになった、ということになりますよね。
何故「夏の甘酒」が廃れてしまったのか調べてみました。
「夏の甘酒」が廃れたのは食あたりが原因?
どうやら、江戸時代にもともとは冬の飲み物だった甘酒を夏に流行らせた人がいて、その後百数十年、夏の甘酒ブームが続いたようです。
だけど、時は今ほど衛生管理が行き届いていなかった江戸末期から昭和初期にかけて。庶民が自分で甘酒をつくるようになってからというもの、夏場には甘酒による食あたりが頻繁に起ったため夏の甘酒は昭和初期に廃れたようです。
どうやら、夏の甘酒による死亡事故もあったみたいですね。。。
「夏の甘酒」が江戸時代より百数十年流行続けていた理由
だけど、江戸時代から昭和初期にかけて百数十年もの長きにわたって、夏の甘酒ブームは続いてたわけですよね?
もちろん、憶測にすぎませんけど、江戸時代にやれ甘酒の栄養価がどうだとか、そういった知識で夏の甘酒ブームが百数十年も続くなんて考えにくいと思いませんか?
だとしたら、甘酒を飲用したことによる暑気払いや夏バテ防止効果が「経験」としてあったからこその「夏の甘酒」ブームだったのではないかと思うのです。
甘酒は本当に「飲む点滴」なのか?
先ほど「経験」として「夏の甘酒」には暑気払いや夏バテ防止効果があったんじゃないかと書きましたが、実際に甘酒の栄養価はどうなんでしょうね。
「甘酒は飲む点滴」なんてよく言われていることですけど、本当に甘酒は「飲む点滴」なんでしょうか。
気になったので調べてみましたけど、甘酒は飲む点滴だからすごい!の記事ばかりで実際の栄養素を比較してデータとして提示されてた記事は見当たりませんでした。
だったら、私が甘酒と点滴の比較をするか、といったところなんですけど、そもそも点滴の中身は何か調べてみたんですよね。
甘酒と同じと言われる点滴の中身は?
そしたら、点滴ってそんなに栄養豊富なの?って逆に思ったんですよ。
というのも、点滴の中身について調べてみたら、
まず、点滴を行う大切な目的の一つとして、水分および栄養補給が挙げられます。
これは、主に何らかの理由で口から水分と栄養を補給できない場合や、速やかな水分と栄養の補給が必要な場合に行われます。
(中略)
点滴が必要なのは、食事や水分が採れなくて脱水となってしまっているような場合に限られます。
逆に口から食事や水分が採れるのであれば、腕に針を刺す痛いことをしてまで点滴をする利益はないともいえます。
当たり前のことですけど健康な人間には点滴は必要ないですよね。
ということは「甘酒は飲む点滴」だから積極的に飲んだ方がいいよ、というのは完全に甘酒を普及したい企業のイメージ戦略にはまっていたのかもしれません。
あ、これ、私のことですよ~。甘酒大好きなので。
甘酒自体の栄養価は?
しかも、甘酒自体の栄養についても調べてみたら、甘酒が特に栄養価が高いわけでもないみたいですよね。
食品成分データベース | 文部科学省(甘酒で検索してみてくださいね)
これらのサイトで、甘酒を牛乳や豆乳などと比較してみると、あれ?甘酒っていうほど栄養価が高くない?ということに気づくと思います。
ちょっと皮肉っぽいけど甘酒の栄養価があまり高くないという意味では「甘酒は飲む点滴」もあながち嘘ではないかもしれません。。。
だけど、「経験」として「夏の甘酒」には暑気払いや夏バテ防止効果があったんじゃないかという話でしたよね。
「火のないところに煙は立たない」ともいうじゃないですか。
甘酒にまったく暑気払いや夏バテ防止効果がなければ百数十年も「夏の甘酒」ブームは続かなかったと思うんですよね~。
なので、別の観点から「夏の甘酒」効果を考えてみました。
「夏の甘酒」は江戸時代の庶民には効果があった
江戸時代の庶民と現代日本に住む私たちと栄養状態は比較するとどうなんだ?と考えてみました。
もちろん、これまた憶測にしかすぎないんですけど、
江戸時代は全期を通じて寒冷な時代であったといい、凶作や飢饉が絶えなかった。 江戸四大飢饉 - Wikipedia
とあるように、当時の人たちは、飽食の時代と言われている現代日本に住む私たちほど、栄養状態がよくなかったのではないかと考えられませんか?
ということは、当時の人たちにとって「夏の甘酒」は栄養満点で滋養強壮にうってつけ~ということだったのかもしれません。
では、現代日本に住む私たちには「夏の甘酒」は効果がないのでしょうか?
微量成分に「夏の甘酒」の最大の効果があるのかも
ここで、甘酒に期待される効果を書いてなかったので列挙すると・・・て、知ってます?
- 美肌効果
- 疲労回復効果
- 抗酸化(アンチエイジング)効果
- 腸内環境改善
の4つが主たるものかな~と多みます。
また、甘酒に含まれる栄養素を列挙すると
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、食物繊維、オリゴ糖や、システイン、アルギニン、グルタミンなどのアミノ酸、そして大量のブドウ糖
ですよね。
ほかにも
- 麹菌の出す酵素100種以上持っている
- ビタミン類(補酵素)が豊富に含まれている
- 必須アミノ酸 全9種類がすべて含まれている
- コウジ酸+α(リンゴ酸など)が含まれている
- 最強のアンチエイジング成分エルゴチオネインが含まれている
甘酒の栄養と効能!なぜ飲む点滴と言われるの? | 発酵食で腸からHappiness!!
とまぁ、甘酒には、スーパーフードといっても過言ではないくらい豊富な栄養素、中には貴重な栄養素まで含まれているんですよね。
ところで、エルゴチオネインって聞いたことあります?
もちろん、知ってるよ~っておっしゃてるそこのあなた。
美意識高いですね~。 私も見習わないと。
私はちょっと聞きなれない単語だったので、ググってみました。
エルゴチオネインとは、キノコなどの菌類や一部の細菌のみが合成できる成分で、抗酸化作用が強く、DNAの損傷や過酸化脂質の生成を防ぐ働きが期待されています。また抗酸化作用に加え、光による肌の老化を抑制する効果があるといわれており、美容の面からも注目されている成分です。
ちょっと甘酒いらないんじゃない?と思いつつありましたけど、これを知ったらやっぱ甘酒飲まなくっちゃ!に変わってきましたよ~。
なんて現金な私。
だって、アラフォーともなれば、アンチエイジングってすっごく気になりません???
甘酒の栄養価をよりアップさせよう!
それはそうと、やっぱり栄養豊富だった甘酒。
食品成分データベースには載せられないくらいの微量成分に「夏の甘酒」の効果が期待できそうです。
そんなスーパーフードな甘酒をよりパワーアップさせることができるなら、試してみたいと思いませんか?
これは甘酒を自宅で作られている方限定の甘酒パワーアップ法ですが、見た目もかわいくなるのでぜひ試してみてほしいんですけど・・・
それは・・・
ジャカジャン♪
甘酒を作る際に赤米 or 黒米を混ぜること!
左が赤米甘酒。右が黒米甘酒。
私はうるち米1合、米麹200gで甘酒を作りますが、うるち米のうち各大さじ1分、古代米(赤米、黒米)で置き換えて各古代米甘酒を作ってみました。
赤米甘酒の方がかわいいと思うのは私だけ?
赤米甘酒に期待できる追加効果
赤米は白米と比べ、
- 食物繊維:約8倍
- カルシウム:約3倍
- マグネシウム:約4倍
- カリウム:約3倍
- ビタミンB1:約5倍
含まれるスーパーフード。
赤米の赤色はポリフェノールの一つであるタンニンなんですけど、ポリフェノールといえば、やっぱり抗酸化作用ですよね。
そんな赤米に期待できる効果はざっくりとですが、
- 肌を引き締める作用
- 下痢の改善
- 強い抗酸化(アンチエイジング)作用
- 美肌効果
- むくみ予防
- 疲労回復効果
などなど。
赤米を加えた赤米甘酒にもこれらの効果が期待できます。
黒米甘酒に期待できる追加効果
黒米は白米と比べ、
- 食物繊維:約6倍
- カルシウム:約2倍
- マグネシウム:約6倍
- リン:約4倍
- カリウム:約3倍
- ビタミンB1:約5倍
- ビタミンB2:約4倍
- ナイアシン:約9倍
含まれるこれまたスーパーフード。
黒米の黒色はポリフェノールの一つであるアントシアニン。
アントシアニンといえば、視機能を改善する働きがあったり、強い抗酸化作用を持ったりしてますよね。
そんな黒米に期待できる効果はこちらもざっくりと
- 視機能改善
- 眼病予防
- ダイエット効果
- 美肌効果
- 美髪効果
- 健胃効果
- 滋養強壮
- 造血作用
- 糖尿病予防
などなど。
黒米を加えた黒米甘酒にもこれらの効果が期待できます。
「夏の甘酒」10倍美味しくなるとっておきの飲み方
さてさて、「夏の甘酒」10倍も美味しくなるとっておきの飲み方をご紹介しますよ~。
それは・・・
・・・
・・・
もったいぶらずにさっさと言えですって?笑
ではでは。
テッテレー♪
甘酒スムージー。
今回は、冷凍いちご:ヨーグルト:甘酒=1:2:2で作りました。
冷凍いちごは酸味が強いから甘酒多めで。
以前、桃の長期保存実験の時に味が薄くなった桃は、甘酒スムージーにして美味しくいただきました。
この時は、桃:ヨーグルト:甘酒=1個:100g:100gで作りました。
甘酒スムージーは最近のお気に入りで毎朝いただいてますが、個人的には、甘酒そのものを飲むよりもスムージーにした方が血糖値の上がり方が緩やかなような気もします。
あ、これ、あくまで個人の主観ですよ~。
まとめ
「夏の甘酒」の秘密はどうやら甘酒に含まれる微量成分にありそうです。
そんな「夏の甘酒」をより頂きやすくするために、今回は甘酒スムージーをご紹介しました。
ほかにも甘酒をそのままジップロックに薄く入れて、冷凍庫で保管しておけば、甘酒を食べたいときに食べたいだけ甘酒アイスとしてバリバリ割っていただくこともできますよ。
また、甘酒プリンにしたり、甘味料として甘酒を利用するのもありですよね~。
まだまだ暑い日が続きそうです。
夏の甘酒で暑気払いをしつつも、夏バテに気をつけて、元気よく乗り切っていきましょうね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。