止まらない咳の原因はグルテン? 【グルテンフリーを始めた理由】
※2017年5月10日投稿 2017年7月17日加筆修正
ども~。佑香です。
この記事、二ヶ月ちょっと前に書いた記事なんですけど、私がグルテンフリーを始めた根拠となるお話なので、ちょっと加筆修正して再アップしました。
ちょっと長文ですが、特にアレルギーで悩まれてる方はぜひお読みいただければ参考になるかもしれません。ならないかもしれません。
では、どうぞ~。
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忙しい日が続いたりして体調が崩れるときは、体の弱いところから調子が悪くなりがちですよね。
頭痛がする人もいれば、胃腸の調子が悪くなる人もいるでしょうし、アトピーの症状がひどくなる、なんていう話を聞いたこともありますけれど、あなたにも何かそのような症状があったりしますか?
私にもね、あるんですよ~。
私の場合、それは気管支。
疲れが溜まったりするとアレルギー反応が気管支の方に出てしまうみたいなんです。
当然、他のアレルギー症状の方もお困りでしょうけど、咳だってなにげに大変!
コホコホゲホゲホといつまでも止まらない咳に、うるさいかな~迷惑かな~と肩身の狭い思いをすることもしばしば。
腹筋は常に筋肉痛で、身体を丸めるから猫背にもなるしで、いいことなんて1個もないんです。
でも、なぜ咳が止まらなくなってしまうんでしょう?
それさえ分かって対処すれば、もう止まらない咳に悩むこともなくなりそうだと思いません?
そしたらいつだって何処だって、肩身の狭い思いもせずに堂々と快適に過ごせそうじゃないですか。
これはぜひ、いい対処法を見つけたい!
そんなこんなで何かいい対処法があるといいんだけどな~なんて思ってるときに、ふと目にしたのが「食べ物が身体を作っている」という言葉。
この言葉自体はよく目にするけど、それまでは深く考えたことがなかったんですよね。
だけど、そのときは何故か、身体に何かしらの不快な症状が現れてるということは食べているものが身体に合わないからではないかと思ったんです。
では、私の食生活のどこに問題があったんでしょう?
私なりに振り返ってみることにしました。
- 咳が止まらないのはいつからなのか?
- 止まらない咳の原因を自分なりに考えてみた
- グルテンアレルギー
- グルテンフリー生活を始めてみた
- まとめ
- 【7月17日・追記】グルテンフリー生活を二ヶ月続けた上での検証
咳が止まらないのはいつからなのか?
子どもの頃を振り返ってみる
食生活のどこに問題があったのか見直す前に、子どもの頃はどうだったんだろう?と振り返ってみました。
だって、小さい時からそのような症状を持っているなら、そもそもの体質だとも考えられるじゃないですか。
そうして幼い頃の自分に思いをはせてみると、見えてきました。
夜になると咳が止まらなくて、手当されてた幼い頃の自分の姿。
幼稚園の頃は吸引器が必須
幼稚園の頃は吸入器で症状を抑えてたんだよね。
なんとなく覚えてる。においとか。ちょっと不思議。
小学校低学年からは塗り薬で対応
小学生に上がるようになると吸引器は卒業したらしくて、記憶の中では・・・そうね、ヴィックスヴェポラッブで知ってます? 大正製薬の。
そうそう。これこれ。
すごい名前~誰が名付けたんだろう~っていつも思っちゃうんですけど、これを、喉から胸にかけて、母に塗ってもらうと、すーーーーーーっと気持ちがよくなってグッスリ寝れていました。
でも、いつしか咳が出なくなったのと同時に、我が家でも登場しなくなりました。あれはいつの頃だったか。。。
大人になってから止まらない咳が再発
大人になるにつれてあまり出なくなってきた咳も、そのうちまた出るようになり、一度出始めると止まらなくなること、数ヶ月間。
これには、正直、参りましたよ~。
周りの迷惑そうな視線が気になるし、体力は奪われるしで。
ここ数年の傾向
それでも、和食中心の食生活へと改善することでここ2~3年は咳が出てなかったんです。
食生活って結構大事!と思ったのもこの頃。
だけど、ほっと一安心と思っていたのに、また期間にして1ヶ月間ぐらい、咳がとまらなくなっちゃったんです。
そして、ついに恐れていたことが!
心配性な旦那さまからとうとう病院に行くように言われてしまいました。。。
あぁ、めんどくさい。
止まらない咳の原因を自分なりに考えてみた
私が思う止まらない咳の原因は
でも、どうしてなんでしょうね。
ここ数年出なかった咳がまた出始めるようになったのは。
とりあえず、自分の身体の各器官に意識を向けてみることにしました。
すると、ずっと喉に何か張り付いてるような違和感があったことに気づいたんです。
これ変な言い方だと思われるかもしれないんですけど、日常生活でもそういうことってあるんですよ。
例えばわかりやすい例で言うと、熱を出してるとき。
なんとなくだるいな~と思って熱を測ってみたら39℃とかで、体温計を見て高熱だと意識した瞬間倒れ込んでしまう、とかそういうことってありますよね。
そんな感じ・・・で伝わりますでしょうか?
だから、喉に何か張り付いてるような違和感があった、つまり咳の原因は痰だと考えられますよね。
そして、痰がなかなか切れないので、咳もなかなか止まらないということなんでしょうね。
ということは、痰が切れない原因が分かって対処出来れば、三段論法的に咳も止まりそうじゃないですか。
そしたら、晴れて咳ともおさらば、ビバ!咳なし快適生活~。
では何故、痰が切れないのでしょう?
まずは考えられる原因を列挙してみましょうか。
痰が切れない原因
- 肺や気道に病原菌などが侵入して炎症をおこしている
- 鼻水が口の方に流れてる
- 肺や食道が肺がんや逆流性食道炎などの疾病を起こしている
- アレルギー性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などを煩っている
私が思いついたのは
うん。普通はそうよね、上記に挙げたものを思い浮かべる人が多いのかも。
それか、素人判断せずに、ここはプロの判断が間違いないとお医者さん任せって人もいるのかもしれません。
だけど、私が当たりを付けたのはグルテン。
えっ?グルテン???
はいはい。
言いたいことはわかってますよ~。
そんなわけないでしょ!とでもいいたいんじゃないですか~?
そう、言いたくなる気持ちもわかります。
でも、私の咳は一度止まらなくなったら最後。
基本的にステロイドを使うこと以外、止まったためしがないんです。
医者から言われたからそうかな~と思ってしまいがちだけど、よくよく考えてみたらそれって変なことだと思いませんか?
細菌やウィルスが原因の咳が止まらないのはすごくおかしい
そもそも、何かしらの症状が出ているということは、身体にとって不要な物質が体内にあるから、それを身体が排出しようとしている、ということ。
ざっくりとだけどそういうことだと思うんですよ。
だから、風邪をひいたときに熱を出したり、咳や鼻水がでるのも、身体にとって不要な細菌とかウィルスとかを排出する行為じゃないですか。
だから、それらウィルスなどが排出されてしまったら、咳も止まるはずなんですよ。
熱や鼻水だって半年近く止まらないって、あり得ないでしょ?
少なくとも私は聞いたことがないです。
半年近くも熱が下がらない、なんて。
なのに、咳だけは数ヶ月~半年は止まらない。。。
だったら、細菌やウィルス以外の原因があるのでは?
咳が出始めた直前の食生活を振り返ってみる
食生活に辺りをつけた理由
そこで辺りをつけたのが、小麦グルテン。
グルテンの粘着成分が喉に貼り付いて痰となったのではないかと仮説を立ててみたんです。
なぜ、食生活に辺りをつけたかというと、咳が始まった直前、突然自家製酵母にはまり、普段よりもパンやスコーン、パンケーキなどの小麦粉食が増えてたから。
いつもと違う食生活を送っていたんですよね。
だから、そのことで、体内に取り入れるグルテンの量が増えたことにより、アレルギー反応が体の弱いところ=私の場合は気管支、に出たのではないかと考えてみました。
砂糖や果糖の可能性も否定できないけど、咳が出る前後で糖類の摂取量はそれほど変化がなかったことからも、やっぱりグルテンのような気がします。
グルテンは身体の不調を引き起こすのか?
でも、グルテンは本当に体の不調を引き起こすのでしょうか。
ここはやっぱりグーグル先生に聞いてみないと。
そこで調べてみると、どうやらグルテンによるアレルギーなどがあるみたいです。
そして、グルテンを摂取することにより現れる症状は3つ。
それでは、早速、見てみますよ~。
グルテンアレルギー
グルテンアレルギーについて調べてみた
(1) グルテンアレルギー
もっともはっきりと分かりやすいのがこの「グルテンアレルギー」
グルテン物質を一定以上摂取することによってカラダの免疫反応が過剰にあらわれ、アレルギー症状を起こします。
その過剰なアレルギー反応は、グルテンを摂取するとすぐに表れ、早い段階で不調が起こるために分かりやすいのがこのグルテンアレルギーです。
(2) グルテン過敏症(グルテン不耐症)
グルテンアレルギーに比べ、遅く症状が現れるのが、このグルテン過敏症(不耐症)と言われるタイプです。
症状としては、グルテンアレルギーと同じなのですが、グルテンに対する耐性が少なく、カラダの反応をきたす時間にズレがあるのがこのグルテン過敏症と呼ばれるものです。
食べてすぐに症状が出ないので、分かりにくい、他と原因かと間違いやすいのが難点です。また、グルテンアレルギーとの合併症も引き起こしやすいのも特徴とされています。
(3) セリアック病
いまだ因果関係が明らかにされていないのが、セリアック病。
特有の遺伝子をもった人がグルテンを摂取することによって、この病気が発症されると考えらえています。このセリアック病は、小腸の組織や絨毛(じゅうもう)と呼ばれる小腸の突起が損傷してしまう病気です。
結果、食べたものの消化、栄養吸収が悪くなり、下痢や腹痛などの原因となるだけでなくひどい場合には、うつ病やパニック障害をも引き起こす可能性があるとされています。
そして、 下記の症状が出ていると上記のグルテン関連症を疑った方がいいとのこと。
- 腕や背中に小さなブツブツができてしまう
- 頭が重く、スッキリしない
- 下痢などの消化器系のトラブルがよく起こる
- めまいがし、平衡感覚を失ってしまう
- 頭痛がする
- 腰や肘、膝など関節の痛みが出る
- 気分にむらがある、イライラしたり不安になったりを繰り返す
- 生理周期の乱れなど、ホルモンバランスが安定しない
- もともと免疫疾患をもっている
- 体がだるい、いつも体調が晴れない
なにやら白砂糖を摂取することによって現れる症状に似ていると思うのは私だけでしょうか?
小麦製品を食べた後の身体の反応
私の主な症状は咳なので上記には含まれていませんが、確かに小麦製品をいただいた後は眠くなったり、イライラしたり、体がだるかったりします。
お友だちとパスタランチに行った帰りは無性に眠い、とか、そのようなことはありませんか?
砂糖を食べたときの症状に似てるんなら砂糖なんじゃない?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、グルテンにも原因があるのかもしれません。
原因を特定するためのグルテンフリー生活
そこで、原因がグルテンかどうかを特定するために、グルテンフリー生活を始めてみることにしました。
数週間~数ヶ月試してみて
- 症状が治まる → グルテンが原因の可能性濃厚
- 症状が治まらない → 他の原因が考えられる
といえそうじゃないですか。
グルテンフリー生活を始めてみた
グルテンフリー生活の問題点
普段の食事は和食中心に戻せばいいのですが、問題は子どものおやつ。
市販品は買わないとしても、おにぎりやせんべい、おはぎやお団子ばかりだと飽きられてしまいそうです。
何だ、結局あなたが食べたいだけじゃない、と言われてしまいそうですが、何よりも私自身、洋菓子系のおやつも食べたいな~なんてつい思ってしまうのよね~。笑
米粉が大活躍
と思っていたら、やはり同じ事を思われてる方も多いようで、小麦アレルギーのお子さんがいらっしゃる方は小麦粉の代替品として米粉を使ってるようですね。
ということで、早速、先日起こしたデコポン酵母を使って米粉パンケーキと小麦粉パンケーキを作ってみましたよ~。
左が米粉、右が薄力粉+全粒粉。他の材料はすべて同じです。
デコポン酵母を使ったおかげで、焼いてるそばからいい香り~。
香りをお伝えできないのが残念なくらいです。
横から見るとこんな感じ。
米粉パンケーキは小麦粉のに比べて高さがありませんが、もちもちとしていてとても美味しかったです。
個人的にはこちらの方が好みかな~。
子どもたちも喜んで食べてくれました。
(小麦粉パンケーキは比較対象として作ったので、廃棄処分しました。ゴメンナサイ)
調味料は注意が必要
このようにダイレクトに小麦粉を使う食材はわかりやすいので除去しやすいのですが、注意しなければいけないのが調味料に含まれているもの。
例えば、某社の中濃ソースの原材料を見てみると・・・、
(出典:ウスターソースと中濃ソースの違いとは?分かりやすく言うと○○の違い | Twitterトリビア)
- 野菜
- 果実(トマト、プルーン、りんご、レモン、にんじん、たまねぎ)
- 醸造酢
- 糖類(ぶとう糖果糖液糖、砂糖)
- 食塩
- 澱粉
- 香辛料
- 酵母エキス
ここに「澱粉」とありますよね。
でも「澱粉」だけじゃ、何なのかよくわかりませんよね。
「澱粉」の中身を調べてみた
気になったのでグーグル先生に聞いてみました。
農畜産業振興機構によると、
(出典:「でん粉」の種類と原料|農畜産業振興機構)
「でん粉」は、ほとんどの植物に存在することから、原料の種類も多いのですが、代表的な種類と原料は、コーンスターチ(とうもろこし)、ばれいしょでん粉(ジャガイモ)、かんしょでん粉(サツマイモ)、タピオカでん粉(キャッサバ。タイ産が多い)、サゴでん粉(サゴ椰子。マレーシア産が多い)などです。
とのことなので、この中濃ソースに使われているデンプンは、小麦粉デンプンではない可能性が高いですね。
だけど、それ以前に「ぶどう糖果糖液糖」「砂糖」が含まれているので使わないに越したことはないと思いつつ。。。
醤油にも小麦が使われてます
また、醤油に含まれる小麦も気になるところ。
これもちょっと調べてみましたよ~。
すると、厚生労働省のHPにこのような手引きが。
(出典:厚生労働科学研究班による食物アレルギーの栄養指導の手引き2011(PDF))
どうやら醤油には小麦グルテンは残存していないということなので、使っても問題なさそうです。
もちろん、セリアック病の方などはグルテンフリーの醤油の方が安心だけど、普段、特に気になる症状が出ておらず、ダイエット目的などでグルテンフリーをされる場合には、気にしなくても大丈夫なようです。
まとめ
かなり長くなってしまいましたが、止まらない咳はグルテンが原因じゃないか、という仮設を立ててみました。
一番大切なのは、実際に小麦を断ってみたらどういう変化がいつ現れてどういう結果になるか?ですよね。
これについてもこのブログで追いかけつつ、検証していきたいと思います。
実施期間はとりあえず1週間にしました。
期限を切ったのは、私の場合、その方が取り組みやすいからです。
1週間試してみて続けられそうだったら、次の1週間、そしてまた1週間と体調の変化も合わせてみてみます。
また、この件で何か知っている事や、新しい仮説など立てた方がいましたら、是非コメントやメッセージ頂けると嬉しいです。
もちろん、オススメのグルテンフリーレシピも大歓迎です。
私自身も子どものおやつやいろいろな実験過程もTwitterでつぶやいてますので、よかったらのぞいてみてくださいね。
かなりの長文ですが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【7月17日・追記】グルテンフリー生活を二ヶ月続けた上での検証
1ヶ月目
グルテンフリー生活を始めてからの1ヶ月目は、かなり厳密に実施していました。
パンやパスタ、うどん、そうめんなどの小麦製品は一度だけ口にしましたが、それ以外は一切食べていません。
そのおかげもあって、始めてから4日ほどで1ヶ月近く続いていた咳も止まり、それ以降は比較的快適に過ごせました。
また、体重も体脂肪率も劇的に落ち、予想外のことにびっくりした、というおまけまで。
そこは全く狙ってなかったので、ほんと驚きました。
2ヶ月目
2ヶ月目に突入したころから、ちょっとタガが外れちゃいまして、「たまにならいいか~」の「たまに」が「いつも」だったのがこの頃。
そして、うっかり小麦製品を食べた数日後に軽く咳き込むことが続きました。
それでも、摂取量が激減したせいか、止まらなくなるほどではありません。
3ヶ月目
加筆追記している時点で3ヶ月目となるグルテンフリー生活。
週末の朝などパンを食べることが増えてきたので、これを機にもう少しグルテンフリーを意識した食生活を送りたいと思います。