砂糖は身だけでなく国をも滅ぼすのかもしれないという話
砂糖、特に白砂糖は体にとってよくない作用をもたらす
とは昨今の健康ブームでよく聞く話。
「百害あって一利なし」とまで言う人もいらっしゃいますよね。
私も結婚して10年弱ですが、白砂糖は購入したことありませんし、代用品としてよく使用しているのがてんさい糖。
他にもレシピによって、みりん、甘酒、黒砂糖、蜂蜜、メープルシロップなどを使い分けています。
先週の4/7(金)は長男の小学校入学式で、午後からうどん県在住の私の実両親が二泊三日で遊びに来ていました。
その関係もあって、ちょっと・・・いや、かなり食生活が乱れてしまいました。汗
4/7(金)の晩ご飯なんて、きつねうどんとエビ天(外食)。
しかもその後、食後のデザートとして、母お手製のチーズケーキを食べてたりします。汗汗
私の実母はお菓子作りが大好きで、3年前にうどん県に移住してからというもの年に数回しか会えない孫のために、大量のお菓子を作って持ってきてくれます。
今回、実母が持ってきたお菓子は、
・チーズケーキ 24cm 1台
・レモンシフォンケーキ エンゼル型 1台
・クッキー二種類 ジップロックの一番大きな袋にいっぱい×2
・うどんポッキー ジップロックの中の袋いっぱい
・あられ ジップロックの中の袋いっぱい
・黒豆パン 直径6cmの丸パン 6個
と、まぁ盛りだくさん。
それはそれでありがたいといえばありがたいのですが問題がありまして、実母作のお菓子には白砂糖とマーガリンが使用されているのです。
(画像出典:左:フードソムリエ、右:【楽天市場】ママパン/ママの手作りパン屋さん)
1個や2個ならまだしも、4/7(金)の夕方から4/9(日)の朝まで、普段口にはしない白砂糖とマーガリンを大量に摂取しつづけるといった食生活をしてしまってました。
私にしてみれば、母作のお菓子は子どもの頃から親しんできた母の味。
特にクッキーが子どもの頃からの大好物だったんです。
今となっては、たまにしか食べられない大好物が大量にあるこの状況。
たまになら・・・一日1枚だけなら・・・と口にしたのが最後。
もう1枚・・・あと1枚だけ・・・と気がついたら袋を抱えてバクバク食べてました。汗
なぜかというと、
(画像出典:美健ガイド社 真弓定夫先生監修マンガ「白砂糖は魔薬!?」より。以下出典先の記載のない画像は同じ)
白砂糖の3大特徴
①潜在性
②増力性
③習慣性
のうち、②増量性と③習慣性が働いてしまったからだと考えられています。
前の週も家族で温泉旅行と私的にはハレの日の外食が続いていましたからね。
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そして、その結果・・・
私の左太もも付け根の広範囲にわたって、かゆみを伴う湿疹が発生しました。汗
それを見た長男に「ママ? それどうしたん? 無理せんでいいげんよ~」と言われてしまう始末。汗汗
子どもたちには極力食べさせないようにと気をつけていた白砂糖やマーガリン・ショートニングが含まれている菓子パンやお菓子類。
たまになら食べてもいいかな~と思ったけれど、大量に食べてしまったのがよくなかったのかもしれません。
子どもたちにも大量にあるからとつい好きなだけ食べさせてしまったし、長男には特に目立った影響が見られなかったけど、アトピーを疑っていた次男はキレイになりかけた肌がまた荒れてきました。
まだ残っていましたけど、ついつい食べ過ぎてしまうし油の酸化も気になるので、泣く泣く全部廃棄処分です。
私は医者でも看護師でもないので素人判断ですが、私の体内で起きたのはおそらく白砂糖の大量摂取による低血糖。
腸の働きが悪くなり、うまく排泄できなかった老廃物(ようは便秘ということです。苦笑)から発生したガスなどが血管の細胞に悪影響をもたらし、
アレルギー症状として、かゆみを伴う湿疹が発生したんじゃないかと考えています。
これもよく言われていることですが、白砂糖はスーパーの食品売り場で売られているから食品だと思いきや、実は化学方程式で簡単に表せる薬品だったりするんですよね。
(画像出典:Wikipedia 白砂糖(スクロース)はグルコース(左)とフルクトース(右)の二糖類)
そして、どんな薬よりも摂取量が極端に多いのが問題なのです。
外食やお総菜、レトルト食品、インスタント食品、瓶詰めの加工食品など含まれてないものを探すのが大変なくらいあらゆるところに白砂糖は使われてますしね。
もちろん、薬だから副作用もあります。
それが、上記の低血糖による諸症状などです。
白砂糖の害については多くの人が語るところなのでこれ以上は言いませんが、短期間に大量摂取したとはいえ、こんなに早く症状に現れるとは思ってもみませんでした。
でも、おかげで、診断名のつくくらい体調が悪くなる前に白砂糖を取り過ぎてることに気づけてよかったです。
そんな悪者にされがちな白砂糖ですが、そもそも需要があったからこそ世の中に蔓延しているんですよね?
では、なぜ白砂糖が世の中に蔓延するようになったのでしょう?
そこで、白砂糖の歴史をググってみました。
Wikipediaによると、世界的には
砂糖の歴史は古く、約2500年前に東インドでサトウキビの搾り汁を煮詰めて砂糖をつくる方法が発明されたと考えられている。
(中略)
砂糖は病気による衰弱や疲労の回復に効果があるとされ、薬としても用いられた。当時は「インドの塩」等と呼ばれ、塩などと関連づけられていた。
もともと、薬としても使用されていたようです。
日本ではどうかというと
(中略)
当初は輸入でしかもたらされない貴重品であり医薬品として扱われていた。
やはり日本でも薬としての扱いだったんですね。
時代は下っていきます。
平安時代後期には本草和名に見られるようにある程度製糖の知識も普及し、お菓子や贈答品の一種として扱われるようにもなっていた。
(中略)
名に「砂糖」と付くことからも、調味料としての砂糖は当時としては珍しい物だということがわかる。
和食の基本調味料は「さしすせそ」と言われており、その筆頭として「砂糖」があげられていますが、ここでも書かれている通り、そもそも「砂糖」は調味料ではなかったようです。
ではいつ頃から一般家庭の調味料として使用されるようになったのでしょう?
Wikipediaには記述がありませんでしたが、独立行政法人 農畜産業機構によると
〔1894〕日清戦争の後、台湾を中心に近代糖業が発展し、一部の贅沢品から一般家庭の調味料に変わる。
とのことですので、砂糖が一般家庭の調味料となってから、まだたかだか120年ちょっとしか経っていないことがわかります。
日清戦争といえば、日本史はあまり詳しくありませんが、島国である日本が外国から攻められて敗戦したのは、第二次世界大戦のみでなかったかと思います。
日清戦争、日露戦争を勝利した日本人が第二次世界大戦で敗戦したのも、もしかしたら、砂糖が一般家庭の調味料となり、高級品であった砂糖が庶民の口にも入ることになったことも一因なのかもしれません。
これは、以前ご紹介した
primavera-rose1108.hatenablog.com
観相家・水野南北先生の『相法極意終身録』に照らし合わせて考えてみてもわかります。
『相法極意終身録』では、地位の低い人、つまり収入の少ない人が美食することを強く戒められており、貧乏人の美食は運を無駄遣いすることになる、と書かれています。
収入が少ない=受け取るものが少ない、のにも関わらず美食してしまうことで、運を使い果たしさらに受け取れるもの(運)がすり減ってしまうということなんですね。
そして、南北が言うところの美食とは、肉や赤身の大きな魚、味の濃い食べ物、砂糖、お酒などと書きました。
これまた極論かもしれませんが、日清戦争後、近代糖業が発展し、高価な贅沢品だったはずの砂糖が一般庶民の口に入るようになったことで、国家レベルで一般庶民たちの運がすり減らされ、それがひいては敗戦につながったのではないかと考えています。
江戸末期にも砂糖亡国論を唱えた人がいるみたいです。
天保元年から3年(1830年から1832年)には、大坂での取引量は輸入糖430万斤と国産糖2320万斤、あわせて2750万斤(1万6500トン)となり、さらに幕末の慶応元年(1865年)にはその2倍となっていた。一方、このころ大阪の儒者である中井覆軒は著書「老婆心」の中で砂糖の害を述べ、砂糖亡国論を唱えた。また幕府も文政元年(1818年)にサトウキビの作付け制限を布告したが、実効は上がらず砂糖生産は増え続けた。(Wikipediaより引用)
幕府もサトウキビの作付け制限を布告したにもかかわらず、砂糖生産は増え続けたって、まるでアメリカの禁酒法みたいですね。苦笑
快楽を伴うことは禁じれば禁じるほど、それに反発する人たちが出てくるというもの。
砂糖も白砂糖が悪いといえば、カロリーゼロの合成甘味料を使いましょう、といった人たちも出てきますが、合成甘味料もやはり体にとってはいい作用をもたらさないようです。
そもそも、医薬品として扱われていた砂糖。
一般庶民の口に入るようになってからもたかだか120年あまり。
白砂糖、てんさい糖、黒砂糖、メープルシロップ、アステルパームなどの合成甘味料・・・とカタチや名称は様々あれど、甘味料は甘味料。
料理に甘味料を使用するということは、日常的に薬を摂取しているということになります。
甘味料もたまに少量なら問題ありませんが、普段の食事に使用することが身体にとっていいこととはとうてい思えません。
ですが、私自身もパンやお菓子などの甘い物が大好きですし、体調が慢性的に悪く生活に支障があるなどのよっぽどの事情がなければ、完全除去はなかなか難しいもの。
とはいえ、子どもたちの健康を守るのも、私たち母親の大切な勤めです。
前記事にも書きました「子どもたちが将来世に提供していくことが何であれ、本来持った能力や才能を最大限に活かすためには、幼少期から高い生命エネルギーも持つ食品を取り入れて、身体の調子を最大限に整えてあげること」が母親の勤めだと考えているからです。
primavera-rose1108.hatenablog.com
ですから、なるべく甘味料を使わなくても子どもたちも満足してくれるよう、調理やおやつをより一層工夫していきたいものです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。